2025年3月ゴールドコーストに上陸したサイクロン・アルフレッド。大きな災害の中で考えた、これからの留学サポートと学生の力

 

[UPDATED]

2025年3月、ゴールドコーストに留学した学生さんたちは、50年ぶりの大きなサイクロンの影響を受け、約1週間にわたり停電が続き、語学学校やクラブ活動も休校・中止となってしまいました。練習試合がキャンセルになったり、急な予定変更があったりと、プログラム全体の運営にも影響が出てしまい、とても残念な状況となりました。このような大規模な自然災害は非常にまれであり、通常はこのようなトラブルが起こることはほとんどありません。

災害を経験された留学生の皆様へ
想定外の経験だったと思います。その中でも前向きに過ごした留学生の皆様の姿に敬意を表します。

今回の災害を通して、私たちは多くの気づきを得ることができました。電気やインターネットといった当たり前にあると思っていたインフラの大切さや、突然の予定変更にも柔軟に対応できる心構えの重要性を改めて実感しました。また、困難な状況の中でも、現地の方々やホストファミリーの温かさ、学生たち同士の助け合いの姿には感動させられました。

そして何より、学生自身の「留学への心構え」が非常に大切であるということを改めて感じさせられました。想定外の出来事が起こっても、自ら考え、前向きに行動できる力が、留学生活をより充実したものにしてくれます。

さらに、プログラム提供側としても、今後このような災害が発生した際の対応策をしっかりと整備する必要性を感じました。こんな時、留学生ができることは何か?その一つは「留学の覚悟と自主性」を発揮することだと思います。困難に直面した際、自分の行動を決め、適応していく力を育むことこそが、留学の大きな学びにつながるのではないでしょうか。


災害時に留学生は何ができる?

災害は突然やってくるもので、誰にとっても予測が難しいものです。そんな中で、留学生としてできること、やるべきことは決して少なくありません。

1. 冷静な判断と情報収集
まず大切なのは、慌てずに冷静に状況を把握すること。現地のニュースや学校・ホストファミリーからの情報を正確に受け取り、自分の身を守る行動をとることが第一です。

2. 周囲との連携と協力
留学生同士やホストファミリー、近隣の人たちと声を掛け合い、助け合うことも非常に重要です。不安な時こそ、お互いに安心を共有できるような関係性を築くことが求められます。

3. 柔軟な考え方と行動力
予定が崩れたり、活動が中止になることもありますが、それを嘆くより「今できること」に目を向ける姿勢が大切です。英語でのコミュニケーションに挑戦したり、日記や記録をつけたり、災害下でも自分なりの学びを見つけることができます。

4. 自主性と前向きな心構え
誰かに頼るのではなく、「自分だったらどうするか」を考えて動く力が、留学中に大きく成長する鍵になります。こうした緊急時こそ、留学の覚悟や目的を思い出し、自分自身の成長のチャンスとして捉えることができるのです。

災害時、留学プログラム提供側ができること

サイクロンや停電などの災害が発生した際、クラブ活動の休止や語学学校の一時閉鎖、外出の制限といった状況により、通常のプログラム運営が困難になる場合があります。そうした中でも、私たちプログラム提供者は、できる限りのサポートを模索し、学生が安心して過ごせる環境を整える責任があります。

1. 安全確保と情報提供の徹底
まず最優先すべきは、学生の安全を守ることです。現地の天候や災害情報を正確に把握し、適切な行動指針を速やかに共有する体制が必要です。状況が刻々と変わる中、LINEやメール、電話を使った緊急連絡手段の確保も欠かせません。

2. 精神的なサポート
停電や外出制限が続くと、学生たちは不安やストレスを感じやすくなります。そのため、こまめな声かけやオンライン面談を通じて、不安の軽減や気持ちの整理を手助けすることが大切です。必要であればカウンセリングの紹介も視野に入れます。

3. 学びの機会の代替提案
語学学校やクラブ活動が休止中でも、完全に「学び」を止めない工夫が求められます。たとえば、簡単な英語課題の配信や、自主学習プランの提案、オンラインレッスンの提供、英語での読書・日記・映画鑑賞のすすめなど、状況に応じた柔軟な学習提案が可能です。

4. 留学生の自主性を後押しする支援
「今できることは何か?」を一緒に考え、行動に移せるよう、選択肢やアイディアを提供します。ただ待つだけでなく、自主的に学び、行動できる力を育てるチャンスとして、前向きな関わり方を促していきます。

5. ホストファミリーとの連携強化
滞在先となるホストファミリーとも密に連絡を取り合い、学生の生活状況や安全確認を行います。必要に応じて、家庭内での英会話練習や交流の時間を増やす工夫もできるかもしれません。

困った時は、遠慮せず連絡を

私たちは、留学生一人ひとりの自主性を大切にしています。だからこそ、毎日「今日は大丈夫だった?」「困ったことはある?」と細かく聞くことはあえてしていません。それは、皆さんが自分で考え、行動する力を信じているからです。

でも、もし困ったことや不安、疑問があった時は、「こんなことで連絡していいのかな?」「迷惑かも…」なんて思わず、すぐに連絡してください。

留学中は、環境も言葉も文化も違う中での生活です。予想外の出来事に戸惑ったり、不安になったりするのは当たり前です。そんな時こそ、私たちを頼ってください。

「自分でできることは自分でやる」姿勢はとても素晴らしいこと。でも、「助けを求める力」も、留学を通じて育ててほしい大切な力の一つです。

留学中に起こるすべての出来事… 楽しいことも、思い通りにいかないことも、それらすべてが学生の成長につながる大切な経験です。
そして私たちプログラム提供者も、そんな学生たちと共に悩み、考え、学びながら日々成長しています。

これからも、「留学生と一緒に成長するGCRT」を、どうぞよろしくお願い致します。。


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